kanabundou 日記

昔(昭和の少年)のあやふやな思い出を日記にしたためます。

じてんしゃのうた

学研のおはなしえほん

じゃっくとまめのき 収録

197151日発行

学習研究社

じてんしゃのうた

詩・藤田圭雄

絵・青木一美

 

この絵物語は中々です。

詩人の藤田さんの詩は自転車にたいして詠っているのに、

画家の青木さんは、花を巨大に描いております。

花なんて詩には一言も書いていない。

自転車は遠くにぼんやり走っております。

 

喧嘩にならないのかな?

f:id:oumeshichibei:20181022223225j:plain

じてんしゃのうた

学研のおはなしえほん

じゃっくとまめのき 収録

197151日発行

学習研究社

じてんしゃのうた

詩・藤田圭雄

絵・青木一美

 

この絵物語は中々です。

詩人の藤田さんの詩は自転車にたいして詠っているのに、

画家の青木さんは、花を巨大に描いております。

花なんて詩には一言も書いていない。

自転車は遠くにぼんやり走っております。

 

喧嘩にならないのかな?

f:id:oumeshichibei:20181022223225j:plain

f:id:oumeshichibei:20180917135022p:plain

学研のおはなしえほん

みつばちまーやのぼうけん

197141日発行

学習研究社

収録

「おはながわらった」

小沢良吉

保富康午

 

おはなが笑うのである。

いい話なんだけど。

その横には本編には出てこない、猫と蝶がいます。

やっぱり花だけではもたないとおもったのでしょう。

猫と蝶(絵)が作品(詩)を補完しようとしています。

しかしそれによって、意味がわからなくなり、統一性の無いものになってしまった。

やはり、視線は花では無く、右側のネコと鼻先にとまった蝶を見てしまう。

絵本として残念。

ネコをみるとペンでひいてから色を塗った感じ。

すきっぷしよう

f:id:oumeshichibei:20180917000552p:plain

学研のおはなしえほん

みつばちまーやのぼうけん

197141日発行

学習研究社

収録

「すきっぷしよう」

園房江

田中正子

 

この詩は子供達が野原、原っぱでリズム良くスキップをする様を表現している詩です。

そして、絵を描いた方も子供たちを生き生きと描いております。

しかし、子供ながらに若干ひねていた私はこの詩に納得がいきませんでした。

スキップの何が楽しいんだ !

ただ踊り狂っている少年少女たちよ。

どうしたんだ。

呪いでもかけられたのか?

女の子にいたってはパンチラも辞さずですよ。

絵自体は水彩を使った良質な絵なのですが・・・。

私は嫌いです。

何故なら、私はスキップが出来ないから。

 

火星のプリンセス

f:id:oumeshichibei:20180914183131j:plain

火星のプリンセス

(火星シリーズ1)

著者/エドガー・ライズ・バローズ

訳者/小西宏

挿画/武部本一郎

1965年10月8日初版

1977年8月12日38版

東京創元社

 

前回”みつばちまーやのぼうけん”に続き「武部本一郎」画伯のお話をさせていただきます。

幼児のころその”学研のおはなしえほん”シリーズが大好きで読んでいたのですが、多分それほど武部画伯の絵を意識する事は無かったと思われます。

毎回、色々なテクニックで描かれる絵本に対して、わくわくしながら読んでいたとしても、特定の画家に感銘を受ける事はありませんでした。

真の意味で武部画伯の絵に震え上がったのは後も後。

おそらく中学二年生の頃だと思います。

その年齢の少年というものは、まさに思春期真っ盛り。

女の子の事が気になって気になって、どんなモノでもどんな言葉でもエロに聞こえる。

それは、戦国時代が終わり、関東に徳川家康が幕府を開いた、

“エロ時代”が始まった年でもありました。

お金なんて無い頃ですから、本が読みたければ図書館に行くしかありませんでした。

そうして、図書館通いがはじまりました。

家から自転車で30分。

(スーパーカーライト付き5段変速自転車)

仮名[D図書館]とします。

そのD図書館のラインナップも中々のものでした。

その中から見つけた本それが

火星のプリンセス

 

f:id:oumeshichibei:20180914183231j:plain

その表紙、デジャー・ソリスの色気たるや・・・。

とにかく借りました。

いわゆる”ジャケ借り”です。

本の内容なんてどうでもいいのです。

とにかく挿絵を見まくりました。

こうして、武部本一郎画伯の名を覚え、D図書館の中を探し回る事となりました。

後年、物置から、学研のおはなしえほんシリーズを引っ張り出した時に、

「ああ、この本は武部画伯が描いていたんだ。」

と初めて気づき、自分の目のフシアナぶりに落胆した覚えがあります。

 

本編のE.R.バローズの書いた内容はここでは多く語りませんが・・・。

とにかく面白い。

ワクワク、ハラハラ、一級品の冒険小説。

火星シリーズ全11巻最後まで全力で楽しめる。

 
 

f:id:oumeshichibei:20180911171718j:plain

学研のおはなしえほん

みつばちまーやのぼうけん

197141日発行

学習研究社

今回は、どこにも作者、画家の表記がありません。

なのでここからは想像で書きます。

原作はドイツの

ワルデマル・ボンゼルス

と言う事で本来は、ヨーロッパ、ドイツに住む養蜂ミツバチが主役だったのでしょう。

(西洋みつばち)

なので正確に絵を描くには、資料をとりよせ、その地域の草花、昆虫を調べて描くのがスジなのでしょうが。

昭和の幼児にそこまでやってやる必要もないので、あっさり日本在来の昆虫、草花に変わっております。

ドイツにナナホシテントウ虫がいるかどうか知りません。

 

f:id:oumeshichibei:20180911171808j:plain

さて、”おでかけまーや”は、おしゃれです。

ピンクのスカーフを首に巻き、赤いブーツを履いて、水色のバケツを小脇にちょっとギンブラな感じです。

キャラクター化されていない妙にリアルなミツバチなのに・・・。

他の昆虫はリアルなままです。

小道具は用意されておりません。

この画家の昆虫の描写力は並ではありません。

 

 

f:id:oumeshichibei:20180911171829j:plain

ギンヤンマに捕獲されるハエのリアルさ!

まあ、なんだかんだ”冒険”したまーやがついに、クライマックスで宿敵くまばちに捕まります。

ここで気になるのが、敵のくまばちですが本来はくまばちはこういう行動をとらないのですが、(どちらかというと、スズメバチ)まあ、物語上いいでしょう。

 

f:id:oumeshichibei:20180911171920j:plain

それよりも気になるのが、くまばちの被るヘルメットです。

なんか見た事あるなあと思ったら、

武部本一郎画伯描くところの「火星シリーズ」の挿絵のヘルメットにそっくりです。

もしも、この絵本が武部画伯の筆によるものであれば、

1965年「火星のプリンセス」E.R.バローズ

1970年「ひつじかいのほし」

1971年「みつばちまーやのぼうけん」ボンゼルス

と繋がっていくのであります。

 

 

f:id:oumeshichibei:20180911171948j:plain

私は時系列を重要視しております。

画家の方の作品を見ていくのに、代表作のみをとりあげる事があまり好きではありません。

どんな、画家であろうと作家であろうとデビュー作は荒削りであっても、何かパッションが飛び散っていたりします。

脂が乗っている時は筆が走っていたり、じゃあ晩年はどうだったのだろうか。そんな事を考えながら見たり読んだりが好きなのです。

さらに、その時その時、必ず何かに影響しあったりするはずなので、それを紐付ける作業も好きです。

一人の作家の成長なのか、破滅なのか、それをみる事で何か感情を揺さぶられたいのです。

f:id:oumeshichibei:20180908152312j:plain

学研のおはなしえほん

こびととくつや

1970121日発行

学習研究社

「あられこんこん」

まどみちお

絵 中原収一

アクリル絵の具でしようか。

ポスターカラーのように塗りムラを出さない方法のようです。

非常にデザイン化されたキャラクターもおしゃれ。

このポップな色使いやデザインは現代でも普通にミスドのスケジュールンとかいけそうです。